<木村塾長からのコメント>

「少し古いですが、朝日新聞に掲載された記事をご紹介します。

記者の方とたくさん話をさせて頂きましたが、紙面の都合上、話した内容のほんの一部しか掲載されていないのが残念です。

しかし、地域・学校と協力するという姿勢はこの頃からずっと変わっていません。現在も、そしてこれからも地域・学校と塾の三位一体で子どもたちをバックアップしていきたいと思います。 」

シリーズ「学校2」 第1部「学習塾から見ると」

朝日新聞 平成11年12月5日(日)

大阪府大東市にある「ローラン教育学院」では、授業の最後に毎回アンケートが渡される。今日の授業は分かりましたか▽教え方はいいと思いますか▽きびしいけど、おもしろいですか―――など五項目。それぞれに生徒は五段階で答える。

理解度が急に落ちると、「体調が悪いのでは」と家に問い合わせる。定期的に続けているカウンセリングでは、異性の悩みや友達関係まで相談に乗る。学期ごとに開く親との懇談会は親と子が直接言えないことを塾が橋渡しする場になる。

小学生の教室は最多でも五人。片時もじっとしていられない年頃の気持ちを離さないためだ。先生たちは毎週話し合い、子どもと「相性が悪い」と判断された講師は交代になる。

「親に『塾に行け』と言われた時はむっちゃ抵抗した。でも、勉強が少しずつ面白くなってきた」とアキラ君、「話も聞いてくれるし、相談に乗ってくれるしな」とジュンイチ君。二人の六年生は、国語の授業でアンケートの全部に5をつけた。

だが、塾だけですべての子どもを支えることはできない。塾長の木村知明先生は「学校や家庭、地域の人たちや行政も一体になって考え行動することが必要だ」と痛感する。その環境をつくるため、塾仲間や私立学校の先生たちにも協力を求めている。

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※文章は読みやすいように文字装飾を施してありますが、内容については一切編集をしていません。